イベントレポート DAY4
3/13(土)14:00〜17:00

プレゼンテーション・審査会

DIG TOYAMA DAY4。
最終日は3人の審査員を迎え、
チームごとにビジネスプランを発表する。

プレゼンテーション

Aチーム

企画名「マザーケーションTOYAMA」

企画概要

核家族世帯が中心で、同近居親族や地域コミュニティによる支援を得にくい都市部では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、乳幼児を抱える夫婦、とくに母親の孤立感や疲労感が増している。これを解消し健全な心身を保つために提案するのが「マザーケーション(マザー×バケーション)」。「実家よりも帰りやすい場所が富山にある」をコンセプトに、県外の親子が富山を訪れ、親がおもいおもいの時間を過ごすあいだ、子どもはスタッフが預かりさまざまな体験活動をおこなう。なお、体験活動は富山の地域文化に触れるものとし、その保護・継承という社会課題にもアプローチする。

Bチーム

企画名「富山 二十四節気WEBカタログギフト」

企画概要

富山を知りたいとおもっても、あちこちに情報があふれているため魅力が伝わりにくい。これをしっかりと伝えファンをつくるために提案するのが「富山 二十四節気WEBカタログギフト」。WEBカタログを通じて、富山にゆかりのあるひとがギフトを贈り、贈られたひとはギフトを選ぶ。ギフトは富山の魅力がより鮮明になるよう、二十四節気に由来するもの、かつ、五感を刺激するものとし、これにより富山への興味を喚起し来訪を促進していく。なお、WEBカタログには、富山の魅力のアーカイブとしての役割も担わせる。

Cチーム

企画名「Meetup Makers」

企画概要

生産者と消費者の距離が遠くなったことにより、消費者の購買基準は価格重視となり、生産者に収益低下や後継者不足という弊害をもたらした。生産者と消費者の距離が近くなれば、消費者の購買基準は価格以外になるのではないか、また、そういったマインドの変化が生まれれば、生産者の収益向上や事業継続に寄与するのではないかと考え提案するのが、"売らないファーマーズマーケット"と"生産者の魅力創出による固定ファン化"。前者では生産者と消費者を直接結びつけてファンを獲得し、後者では生産者の魅力を消費者に伝えファンを固定化し、両者を一体的に展開することで関係を継続させていく。

Dチーム

企画名"富山に家族ができる"ふるさと応援サブスクプロジェクト
「せんまいけ」

企画概要

里山の保全、耕作放棄地の再生、郷土料理の継承、伝統工芸の継承など、社会課題はいくつもあるが、それらの解決に取り組むひとをサポートするひとはまだまだ少ない。そこで、社会課題解決の関係人口を増やすべく提案するのが、"富山に家族ができる"ふるさと応援サブスクプロジェクト「せんまいけ」。すでにあるふるさと納税のプラットフォームを活用し、関係づくりや仕事づくりをしていくことで、個人と個人が主体的に、かつ、深く長くつながれる機会を創出し、その過程における社会課題の解決、さらには、真にサステナブルな社会の構築を目指す。

審査会

結果発表

最優秀賞

Dチーム

優秀賞

Aチーム

審査員講評

トヨタモビリティ富山株式会社
代表取締役社長
品川 祐一郎さん

どの企画も甲乙つけがたかった。最優秀賞はDチームとなったが、アイデアに革新性と持続可能性があることが決め手となった。Aチームは富山の資源をイメージしやすく、また、ビジネスとしての実現を応援したくなるカタチでまとめていた。Bチームはすぐに実現できるほど完成度高く仕上げていた。Cチームは流通業が取り組めずにいたことに対して背中を押すような提案をしてくれた。

ハリタ金属株式会社 代表取締役張田 真さん

品川氏の講評に同感する。いずれのチームにも、失ってはいけないものに価値を見出そうとする視点があり、そこに素晴らしさを感じた。また、議論がほぼオンラインだったにもかかわらず、これほどまでの内容を積みあげていることに、参加者のみなさんのスキルの高さを感じた。私自身、一度、富山を出ており、外からの視点をもっているつもりだったが、今回、新たな気づきを得られ、大変な刺激になった。

富山県理事・商工労働部次長三牧 純一郎

全体的にレベルが高く選考が難しかった。メンターさんやスピーカーさんからのインプットが素晴らしかったこと、さらには、それによって参加者のみなさんが強い想いを抱いてくれたことが影響したのだとおもう。富山県商工労働部では起業支援をおこなっているが、今回の企画で提示された外からの視点も参考にしながら、富山の魅力を見つけて磨いたり、富山で頑張っているひとをつなげたりしていかなければいけないと感じた。

アフタートーク

Aチーム

  • 富山のひとは内向きだとおもっていたがそんなことはなく、
    今後も引き続き関わっていきたいと感じた。
  • 富山には郷土愛の強いひとがたくさんいるので、
    今回のように熱心に考えていけば、なにかが生まれるのではないかとおもう。
  • 錫紙で折り紙をしたり、発酵料理を食べたりという
    ワークショップもとても興味深かった。

Bチーム

  • なんとか時間を割いて、夜遅くまで議論を重ねるなかで、
    新たな気づきを得られた。これをさらに深めていきたい。
  • 富山のよさをあらためて感じることができた。
    今春、起業をするので、ビジネスを通じて縁がつながるとうれしい。
  • 残念ながら選ばれなかったが、できたつながりを大切にしつつ、
    どこかで実現できればとおもっている。

Cチーム

  • 富山と富山の将来について考えたこの数週間はずっとワクワクしていた。
    ふるさとに貢献できるよう、今後も考えつづけたい。
  • ビジネスプランの実現可能性というところにハードルがあったが、
    それを乗り越えようとアイデアを練っていくプロセスが楽しかった。
  • サステナブルというテーマでいろいろ考えられたのが楽しい経験だったし、
    富山でサステナブルな取り組みをしているひとがたくさんいることは新しい発見だった。

Dチーム

  • Dチームのメンバーとだからこそ最優秀賞をいただけたのだとおもう。
    「せんまいけ」を含め、さまざまなビジネスプランを
    サステナブルな社会課題の解決策にするには、
    まず、ワクワクしながらやっていくことが必要ではないか。
  • 一個人や一企業でできることには限りがある。
    「では、富山県と協働だったら」という視点で考えられたことがよかったのだとおもう。
  • 議論を重ねていくなかで、どんどんアイデアに愛着がわいていった。
    メンバーにも支えられ、とてもよいものができたと満足している。

閉会あいさつ

富山県理事・商工労働部次長 三牧 純一郎

メンターやスピーカーをはじめいろいろな方にご協力いただき、無事、4日間を終えることができた。今回、最優秀賞を受賞した「せんまいけ」については、県の事業として検討していきたい。私自身も常日頃、生産者と消費者のあいだに距離があると感じていたが、このビジネスプランはその解決にアプローチするもの。施策のなかでもいかしていきたいし、ほかにも実現したいビジネスプランがあれば随時ご相談いただき、ともに富山を活性化させていければと考えている。

「土地本来の力」を借りた、真にサステナブルな社会へ をテーマに、
自然や伝統のチカラにより生みだされた固有の富を、
生産者と消費者の分断、地域文化の喪失、
地域コミュニティの衰退などの社会課題の解決に
どう活かしていくかを考えた4日間。
富山のキーパーソンたちからの熱のこもったインプットにより、
各チームからは独創的かつ意欲的なアウトプットがされ、
真にサステナブルな社会の構築に一石を投じた。

最優秀賞の「せんまいけ」をはじめそれぞれのビジネスプランが、
今後、どのように実を結んでいくのか、期待は高まるばかりだ。

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