イベントレポート DAY3
3/6(土)13:00〜17:00

アイデアソン

都市と地域の人材交流による
富山型オープンイノベーションの創出

「土地本来の力」と「真にサステナブルな社会」について
深掘りしてきた参加者たち。
DAY1・DAY2で得た知見にくわえ、
自らが培った経験をもとに、
ソーシャルビジネスの種を見つけていく。

チームディスカッション

Aチーム

テーマ課題の設定

少子化と郷土料理に意見が集まった。前者については子どもを産むこと・育てることを難しくしている環境に、後者については地域の伝統的な食文化の保護・継承についてアプローチしたい。

アイデアのブラッシュアップ

地域の伝統的な食文化の保護・継承について、オンライン料理教室というアイデアがあがったが、ターゲットの興味を喚起するのが難しいと判断。親子で富山を旅し、子どもは子ども、大人は大人で、さまざまな体験をする「マザーケーション(マザー×バケーション)」を中心に意見をだしあった。

プランニングシートの作成

顧客セグメントは富山県外の子育て世帯。お父さん・お母さんが自由な時間を楽しんでいるとき、子どもは良質な自然・文化体験を楽しめるようにして、子どもを預けることに心苦しさをおぼえず利用できるようにする。

Bチーム

テーマ課題の設定

「よいものを全世界・全人類にとどけるには」をキーワードに話しあっている。ここでいうよいものとは、国境や時代を超えても直感的によいとわかるもの。富山にはそれがたくさんあるのでどう伝えるか議論したい。

アイデアのブラッシュアップ

富山のよいものを世界に伝えていくため、特典の付与など来県したひとの再訪を促す仕組みづくりや、地域にいかないと体験できないクラウドファンディングなど、地域外のひととつながり巻きこむ仕組みづくりについて話しあった。

プランニングシートの作成

富山を五感で楽しんでもらうために、その価値を二十四節気で再定義し情報発信する。情報発信の手法はいろいろと考えられるが、いずれにしても五感で伝えられるようにしたい。

Cチーム

テーマ課題の設定

チームメンバーの多くが自然に興味関心をもっている。そこで、都市と農村の分断、そして、それが内包する生産者と消費者の関係の希薄化について考えたい。

アイデアのブラッシュアップ

生産者と消費者の分断は大量生産・大量消費や経済合理化によるもの。だからこそ、生産者と消費者の顔が見えるマッチングさらにはフルオーダーができる仕組みづくりが必要だという結論にいたった。

プランニングシートの作成

生産者と消費者の分断を解消するため、アプリやシステムを活用して双方向の関係を構築する。これによって、生産者にはモチベーションアップを、消費者には信頼感や安心感をもたらせるほか、さまざまな交流が生まれる。

Dチーム

テーマ課題の設定

伝統的な技術、そして、伝統的な食文化はどちらも距離感が遠い。継承という社会課題を解決するには、距離感を近くすることがカギになるとおもうので、そのあたりを深掘りしたい。

アイデアのブラッシュアップ

伝統工芸の体験と職人との食事を楽しむ場を設けるというアイデアのほか、食と工芸を楽しむ「工芸ガストロノミー」、郷土料理を習う「おばあちゃんインターン」、伝統工芸を習う「職人インターン」などのアイデアがあがった。

プランニングシートの作成

伝統工芸などを体験する場をつくるという話から、職人の仕事を支える仕組みをつくるという話になった。職人同士をつなげたり、技術の継承を促したりなど、より持続可能性のあるビジネスモデルを探っている。

メンターの感想

有限会社土遊野 代表取締役河上 めぐみさん

こういうことを一緒にできそうだな、と思い描きながら話をしていた。 Bチームの二十四節気は共感。土遊野なら鶏とか田んぼとかで二十四節気つけられるかなと具体的に発信することが浮かんできた。土遊野の鶏舎は電波がないので、動画発信できないが、電波がない魅力もあると思っている。
Dチームについて、國本さんの「補完」という視点は気づきだった。私が農業をはじめたのは父がベテランの時。一緒に併走できた。私はまだ次世代について考えてないが、きっかけは求めている。併走できる人づくりのためのきっかけづくりがあれば良い。
Cチームについて、フルオーダーというキーワードに共感。うちはお米を作っていて、鶏肉も野菜も作っている。カレーをゼロから作れるなと思っていて、あとは玉ねぎとニンニクを育てようという話をしている。一つの農場で完結しているところは珍しいしなかなか難しい。地域一体でのフルオーダーというのも、おもしろいと思う。

川原製作所 代表/蛭谷和紙職人川原 隆邦さん

僕は完全に個人事業主。生産者に直接つなげるという話をしていた。農業だけではなく、それに全て当てはまる。大事なのはファンをつくっていくこと。まだまだ変わっていく。信頼関係を築くのはこれから。フルオーダーでも信頼関係があるからで、フルオーダーを受けることでまた信頼関係を構築していく。自分に当てはまること、お話聞いていて勉強になる。次につながるエネルギーになればと思う。

漆器くにもと 代表/artisan933取締役部長國本 耕太郎さん

伝統工芸をやっていて思うのは、サステナブルってなんだろうということ。伝統ってサステナブルだから伝統なのだと思うが、サステナブルじゃなくなってきているのに伝統ってなんで言われるんだろう。
今日は真剣にいろいろなことを考えた。異業種の皆さんのニュートラルな意見を聞くと勉強になる。伝統工芸ってどうしても井の中の蛙になりがち。ちゃんとした仕事として。社会的な問題を解決できる産業として発展していきたい。

株式会社能作 専務取締役能作 千春さん

個人的に企画が大好きなので楽しかった。
Dチームは食や職人技術がテーマだが、能作も5月に向けて「食と職人」で企画を進めていたので参考になった。
広くPRするのか、今抱えている問題(後継者不足など深い問題)にアプローチするか、視点を変えることによって目的ややり方も全く異なっていく。
持続的であるということは、本当に難しい。生産者や職人など何をするにも関係者が存在して、関係者にとってハッピーであることが重要だと思う。誰がハッピーなのか、そこを考えていきたい。

前田薬品工業株式会社 代表取締役社長前田 大介さん

製薬会社の社長らしいことを言うと、ガンの薬を作る時、1、2割の人に治験をして2割の人に有効すれば治療薬として認められる。逆に言うと8割には副作用が起こる。画期的な治療はまだ発明されていない。同様に、大量生産、大量消費社会の副作用が今出ていると思っている。
そもそもビジネスは社会課題解決に向けて行うものであって当然。「ソーシャルビジネス」という言葉自体が終わっている。流行っていること自体がかなり問題だと思う。
私も「フルオーダー」はかなり大事だと思う。今、アステラス製薬はフルオーダーで、その人のためだけの薬を作ろうという研究している。男女各世代、家族夫婦、いろんなクラスターがあるが、どんな形態に対してもストライクゾーンを持っているのが富山。楽しむ中で人生を見直せるのが富山。まだまだポテンシャル高い。

チームでディスカッションをしながら、
アイデアをビジネスにするプランをまとめたDAY3。
ここからさらに1週間をかけてプランを練りあげ、
DAY4のプレゼンテーションにのぞむ。

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