イベントレポート DAY2
3/3(水)19:00〜21:00

「真にサステナブルな社会」とは?

DIG TOYAMAのテーマである、
「土地本来の力」を借りた、真にサステナブルな社会へ。
ここでいう「真にサステナブルな社会」とはなにか。
加藤遼さんの特別セミナーから深掘りする。

特別セミナー

IDEAS FOR GOOD
Business Design Lab.
所長
加藤 遼さん

サーキュラー・エコノミー(循環型経済)の基本と
日本文化

人口増による資源不足や環境汚染といった世界的課題。その深刻化が懸念されるいま、持続可能な社会を実現するための新たな経済モデルとして、注目を集めるのがサーキュラー・エコノミーだ。リニア・エコノミーが資源調達~生産~廃棄がラインのように流れる直線型であるのに対し、サーキュラー・エコノミーは資源調達~生産~再生がくるくると回る循環型で、経済成長と環境保全の両立が望める。すでにさまざまな地域・さまざまな形式でビジネスがスタートしているが、これをただのトレンドと捉えるべきではない。大きなそして確かなシフトであり、経済の仕組みそのものの変化でもある。
経済産業省は2020年5月、『循環経済ビジョン2020』として、今後の循環経済政策の基本的な方向性を提示した。そのなかに江戸時代の経済の循環性についての言及があるが、事実、江戸時代にはサーキュラー・エコノミーを推進するうえでのヒントが多い。下肥買取~肥料化・野菜栽培~野菜販売でつながる都市と農村の関係をはじめ、いわゆる5Rが浸透していた。このような社会が実現できたのは、人間は自然の一部であるという考えかたが根本にあったからだろう。
生産者と消費者の距離にも注目したい。両者が近いことは、生産者に真善美のものづくりの追求を、消費者にものを大切にする価値観の醸成をもたらす。この相関関係からなる経済は、コミュニティのなかでつねにアップデートされ、「真にサステナブルな社会」の構築につながっていくといえる。

グループディスカッション

「真にサステナブルな社会」とは?
「真にサステナブルな社会」をつくるには?

  • ひとりひとりが地球にやさしいアクションをつづけ、
    その結果、到達できる社会。
  • 生産者と消費者が近く、互いの顔が見える関係性を重視する社会。
  • 複業・兼業の推進や異業種間の交流により、
    個人がもつさまざまな知識・技術を融合させて、
    持続可能な仕組みづくりにつなげていける社会。
  • 経済成長と幸福度はつねに比例するわけではない。
    経済成長がなくても幸福度が高い社会があるのでは。
  • 「真にサステナブルな社会」の「真に」はどう捉えるべきなのか。
  • 利他の精神をもち、数十年後、数百年後の人類をおもえば、
    おのずと行動がサステナブルになるはず。
  • 地域に根づくサステナブルなアクションを可視化し、
    まちづくりなどに活用できないか。
  • 循環型社会を体験できる施設があれば
    総合的に学べるのでは。

ディスカッションを受けて加藤さんは、「自然と共生しているひとたちは、そもそもサーキュラー・エコノミーを推進できています。だから、彼らに学ばなければいけないし、それを伝えなければいけません」と、人間を自然の一部と捉えることの必要性をあらためて説くとともに、「真にサステナブルな社会」の「真」について、「真善美の真、つまり、ありのままということだとおもいます。ひとりひとりがありのままでいられることが幸せなのではないでしょうか」と締めくくった。

サーキュラー・エコノミーというトピックスから、
「真にサステナブルな社会」とはなにかを深掘りしたDAY2。

参加者たちは特別セミナーやグループディスカッションを経て、
「真にサステナブルな社会」の構築には、
人間は自然の一部であるという視点や、
相互に連携・扶助するコミュニティが不可欠だとの認識を共有した。

そして、そのうえで、ひとりひとりからもアイデアが発表され、
DAY3のワークが充実したものになることを予感させつつ
1日を終えた。

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